コストの感覚
ミシンの工業用アタッチメント類には本当に便利でよくできてるものが多い。
バインダ始末用のラッパしかり、三つ巻アタッチメントしかり、って今自分が持ってるのはソレだけなんだが(^◇^;)あ、通称ゲタ、のギャザー押えも持ってたな。
そしてそれは家庭用に比べるとどれもみな割高でもある。家庭用ミシンのアタッチメントが数百円から2、3千円で収まることを思えば、シンプル!?な押え金が3、4千円~、カノコラッパに至っては1万前後。判っていても「う(^^;)」と思ってしまう。
だけども工業用のアタッチメントというのは言わずとしれた、量産の工場で主に使われるものであり、アタッチメントメーカーもそれを前提にして作っている。
量産の工場というのは、いや、工場に限らず生産活動においては時間も立派なコストである。
そのアタッチメントがなかったら工程が増え、ある程度の経験&技術も必要とされ、時間もかかって一日10万円分しか仕上げられないとする。
がしかし、1万するアタッチメントを使ったら2,3あった工程が一つで済み、経験の浅い人でも失敗無く縫え、早く縫えるから1日50万円分仕上げられるとしたら?
1万のアタッチメントを導入=1万投資するだけで、これだけ違うとしたら1万ははたして高いか安いか。
パターンにしても。パターン料金が最低5千円くらいから、ものによっては1万2万円いやそれ以上というと、趣味でソーイングしている人から見れば「・・・・(^^;)」と思うかもしれないがアパレルメーカーはそのパターンを使って何十枚、ブランドやものによっては何百枚と生産して販売する。実際どのくらい売れるかというのは、デザインや営業活動なども影響するので、パターンの良し悪しだけに左右されるものでもないけども。
どちらにしろ何十万という売上から見れば、生地代や工賃といった原価の中でパターン料金1万、というのが突出しているわけではないことが判ると思う。
高いか安いかという感覚は本当に個人差があるので一概には言えないが「工業用」と名のついたものは、それだけで見ると高価に感じられても、元々の使用背景で比べれば、長い目で見ればさほどではなかったりする。。。
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コメント
こんばんは。
トラックバックしたんだけど、反映されないみたいなんです。
タグを変にいじったのかも。。。。。
トラックバックってかなり長いこと使ってなかったので気がつかなかったのかもしれません。
今ちょっとその辺のことを調べる余裕がないので、すみません。
事後報告ですが、こちらの記事をリンクさせていただきました。m(__)m
アパレルでお仕事されてた方のお話って、私にとっては凄く新鮮で興味深いです。
これからも楽しみにしてます。
神田須田町って私にとっては日暮里より認識が古くて、
学生時代やそれ以降も行ったり、
通販もしてもらったりしてたんです。
昔は結構高い生地をバンバン買ってましたね。ははは。。。。バブルって感じです。(~_~;)
投稿: アリエス | 2005/09/29 19:55
お返事遅くなってすみませんm(__)m
ありゃトラックバックうまくいきませんでしたか??
前日に、アダルトサイトからTBされてたのを発見したので削除したのですが、ちょうどその作業中にアリエスさんもいらしてたのかも????(^^;)
須田町って私だけのイメージかもしれませんがなんだか由緒正しき、という雰囲気が好きです。どちらかというと、紳士ものの扱いが多いからかな(^^ゞ
そうなんですよね、若い頃って高い生地ばんばん買って作ってました、まだまだヘタクソだったけど(!)(^◇^;)
ただ勤めてた頃と違って今は、高い生地で作る服は、着て出る機会自体が格段に減っているのでいきおい、普段やちょっとそこまでに着る服がメイン→そんなに高い生地でなくともよい、という流れになってマス(^^;)
投稿: ユリウス | 2005/10/04 08:27